現在の画材選びで感じたこと

水彩には水彩画用紙、アクリルには麻キャンバス、さらにそれぞれに使う筆も使い分けています。安くて気軽に始めやすい筆や用紙もありますが、あまりワクワクすることがなかったな・・・。やはり、道具もこだわりを持つと、技術も自然と向上していくものだなと感じております。

オーダーいただいた絵を描くときに使用する画材たちは、「いつまでも永く綺麗な状態でいられるような絵具・画材」を厳選しています。そのため、描く前の画材選びは、大切な準備です。

安めのものは、質が悪いものが多いです。発色が悪かったり、色乗りしなかったりと、不便なところがあります。

「ただ描いてみる」という手軽に始めてみたい方には良いと思っています。

しっかりした画材をそろえようとすると、1万は超えてしまうことがあるので、「形から始めよう!」と思っている方は、お金に余裕を持って挑戦してみると良いです。

私は、しっかりした画材をそろえることから始めていましたが、うまく使いこなさなくては!と焦りました。今では、いい方向に技術を磨き続けられているので、良かったかな。

意外!と思うことが「筆」。ダイソーにある絵筆を使う画家もいらっしゃいます。ファンである画家【Tahlia Stanton(タリア スタントン)】さんが、『筆は安いものでも、表現したい絵を描くのに役に立つことがある』と伝えていました。

先がギザギザになっていても、草原を描くのにちょうどよい。
割れてしまった先っぽには、葉の表現に助かる。

このように有効活用できるので、筆が調子悪くなっても、すぐに捨てることはせずにとっておいています。かちこちんに固まっている筆もありますよ。


よりよい絵を描くために、お客様にとって大切な絵のために、実際に絵具を使用してみたり、質感を見ていいものか調べたり、いつまでもきれいな状態で保たれる用紙なのかなど、しっかり見極めていきます。